2年後には東京でオリンピックが開催される予定ですが、そもそもオリンピックが本当にフェアなスポーツの祭典と言えるかどうかは大いに疑問を感じるところです。なぜなら、競技種目の参加基準はスポーツ大国なら当たり前でも、強化チームを作れない予算の少ない国にとっては始めから参加の道は閉ざされているからです。
参加するとすれば、個人の資質だけでずば抜けた記録保持者がいたとしても、参加派遣費用が捻出出来ずに見送らざるを得ない国もあります。全世界を代表して、アマチュアリズムの最高峰を競うなら現代オリンピックのスタイルは明らかに相応しくありません。
世界中の王族が最高峰のアスリートを賭けの道具にして法外なマネーが動き、限られたメディアによる放映権売買でこれまた巨額のマネーが動いています。グローバル企業は、2年後の東京オリンピックでどれほどの利益を上げるつもりなのでしょうか？
その構図の一端が、図らずも海外メディアによって報道されています。東京オリンピック誘致の裏金については、ブラジル検察やイギリス紙が不正の詳細をすでに報道していますが、日本のマスメディアは完全無視を決めています。
さらに、北朝鮮の核開発をめぐる安全保障上の懸念が高まっていることを受け、フランスに続いてオーストリアとドイツが韓国で平昌冬季五輪への参加を辞退する可能性を示唆していたことがありました。国際オリンピック委員会（IOC）が懸念を抑えようと尽力する中、冬季五輪の強国オーストリアは、安全上の懸念が深まった場合、平昌大会への参加を中止する用意があると公表しています。
オーストラリア・オリンピック委員会のカール・シュトース会長は「状況が悪化し、自国選手団の安全が保障されなくなった場合、われわれは韓国には行かない」と語っていました。北朝鮮が危険だから平昌冬季オリンピックも東京オリンピックも当然辞退するべきです。
2018年冬季オリンピックは韓国で開催されていますが、これも北朝鮮の核やミサイル開発実験の影響が直撃しています。オリンピック会場と北朝鮮の基地の距離は100～300キロということもあり、至近なため何があっても不思議ではありません。
現在の状況から見れば、北朝鮮を攻撃する国はいないので、直接的な戦争は考えにくいものの、嫌がらせ的な妨害は継続されていくでしょう。韓国としては北朝鮮をいたずらに刺激したくはないはずです。
一方、全世界に向けた前売りチケット販売を見ると史上最低と開催まで時間がないというのに、ほとんど盛り上がっていないようです。果たして本当にオリンピックと言えるのでしょうか。それに加えて、2020年の東京オリンピック前に返上しようものなら日本も国際的に立場がありません。もっと言えば、立場が無いのは国民です。
なぜ、この時期に日本も韓国もオリンピック主催地に立候補し、国籍なき金貸し連合のカネまみれの祭典を開催しようとしたのでしょうか。読みが甘いというか、頭が悪過ぎるにも程があります。2016年に開催されたブラジルのリオオリンピックも直前に政変があり、綱渡りの開催だったと言われています。
その後、まさか逮捕されるとは思いも寄らなかったイ・ミョンバク元大統領と後任のパク・クネ元大統領ですが、まさか、今年秋にも首相の座を追われるとは思いも寄らなかった安倍首相も同じ運命を辿るのでしょうか？
噂では自ら首相辞任後は後任を据えたいということで、何としても逮捕を免れ、森本と加計問題やオリンピック不正問題から逃げたいわけです。せめて時間稼ぎをするために子飼の重臣を後釜に据えました。ということで、2020年開催予定の東京オリンピックは宙に浮くのでしょうか？
政治の世界、一寸先は闇です。今さら東京オリンピックを返上しようにもスペインは独立問題で揺れています。トルコはISIS掃討やシリア問題でそれどころではありません。北朝鮮がネオコンや軍産複合体の意向に添って動くなら、2018年平昌オリンピックも2020年東京オリンピックも北朝鮮の目と鼻の先なのです。
国際情勢も一寸先は闇です。いくらマスメディアが不都合な真実を隠そうにも、周りからどんどん崩れています。同じ闇でも、国境なき金貸し連合と運命を共にするのか、それとも、自主独立、我が道を行くのか、それを決めるのは主権者しかありません。
だいたい、祖国の名誉のために戦うアスリートが正当化される事自体が間違っています。朝鮮、韓国、日本などとよその国から見れば似たような顔立ちの三すくみが最後のオリンピックを汚辱にまみれさせる役目を負うのでしょうか。
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