新人を抜擢したという例を探すと、Atlasにはまだいくつもの同じような例はある。とはいえ、やはりスクール運営のすべてを新人に任せるというのはない。たとえば、Atlasマンツーマン英会話にはYoutubeでアップされているオリジナル動画が多数ある。

英会話、韓国語、中国語、フランス語など計８カ国語30を超えるレッスン風景の動画である。その他にも韓流サロンの新規オープン前にスタッフを札幌からわざわざ東京の新大久保に行かせて映像と関係者とファンのインタビューを撮影させたことがある。

この動画制作にあたったのも、入社６カ月以内の新人スタッフたちである。この動画制作では、ことはそう簡単に運ばず、一度ならず二度までも、撮影や編集で失敗が繰り返された。ビデオ撮影では、かなりの経費がかかるものだ。

普通の経営者なら１度目の失敗で、やはり入社６カ月の新人たちでは無理というものだったのだ、と早々と結論を下し、広告代理店の制作部に制作を依頼してしまうのではないだろうか。代理店の制作部に任せれば、相手はプロなのだから、手堅くいいものをまとめ上げるに違いない。

ところが、ピーター・ヨネナガ氏は、失敗したチームに何度もトライさせたのだ。

「失敗したら原因を徹底的に追及し、もう一度違った角度からどうやったら成功するかを考え直せばいいんだ。成功するまでやってみよう」

結果は、まさに大成功した。この動画は素人のカメラマンと編集スタッフが作ったものだけに、これから韓国語を学ぼうという人たちの心情をつかむ動画となり、現在テレビ局やラジオ局、新聞社など多くの取材を1ヵ月に1度のペースで受けている。

入社6カ月のスタッフに動画を制作させるといっても、決して無謀なこと、不可能なことをやらせようとしているわけではない。絶対できるはず。きっとやってくれるはずだ、という期待があったからこそ任せるのだとピーター・ヨネナガ氏は言う。

だから失敗したから、もう二度とやらせない、というのでは意味がないというのだ。失敗で終わりにしてしまったら、成長が見えなくなる。失敗から学びとるものを学びとり、失敗経験を乗り越えて成功にたどり着く。さまざまな困難を乗り越えてこそ、将来のAtlasマンツーマン英会話Rを背負ってふさわしい人間が出てくるのだ。