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企業理念会社沿革
第6章 グローバルな総合エンターテイメント企業へ

総合エンターテイメント企業体を目指して

「日本人個人個人のオリジナルの文化の向上がなくては、日本は世界の大国、とは言えない。文化レベルでいえば日本は英語や他の言語でどう自分の文化を伝えられるでしょう」

と強い口調で述べ、ついに文化大国を目指して、Atlasがスタートした。今の政権では政府の無策によっていいように日本国民が振り回されている可哀そうな国だと言うピーター・ヨネナガ氏。働くだけ働いて国家としては経済大国になったものの、個人としては精神的に貧しさを感じている人が大半だと言う状況だ。

日本経済はまだまだ世界では文句なく、世界トップクラスの生産効率を誇っている。何しろ日本には1億3000万人ほどの人口を持つ経済のパイが強大な国なのだ。

10年前まではコンピューターの頭脳にあたるマイクロチップス、頭脳の情報部にあたるIC、網膜にあたる液晶部分は90%日本企業が提供していた。中国やインド、韓国などの台頭で日本の生産力が低下してしまったのだが、まだ60%以上のシェアを持っているのだ。

これだけすぐれた生産効率を誇る国なのに、世界が日本を見る中、日本に対する尊敬がない。それはどうしてだろうか。ピーター・ヨネナガ氏がアメリカに住んでいたころの80年~1999年の20年間と現在2012年の日本を経済的なものさしで見る限り、日本のポジションは予想もつかなかったほど低下した。しかし、日本人はまだどこかにバブル期をひきずっている。物質的な豊かさは手に入れたものの、それを楽しむ精神的な豊かさは、まだあまりにも欠落しているのは変わらない。

最近は年間2000万人の人が海外旅行を楽しむようになったが、その大半は団体ツアー。バスや飛行機の窓越しの海外体験にすぎなく、海外に溶け込み、そこに暮らす人々とコミュニケーションをとり、そこに培われた文化の真髄を吸収してきているかというと、依然としてそういう人はまだ少数派にすぎないといわざるを得ない。

ピーター・ヨネナガ氏が、Atlasマンツーンマン英会話という名称の上に「すべての人にマンツーマンレッスン」という言葉を添えるようにしたのは、Atlasの活動を通じて少しでも日本人の心にグローバル化に力を尽くすことができればというピーター・ヨネナガ氏の夢と心情の表れなのだ。

最初は、マンツーマン英会話という言葉さえなかったのです。ですが、Atlasとだけ書いても、何なのか分かってもらえない。それで、受講生募集に対して不利になってしまう。そこで、マンツーマン英会話とつけたのです」

事実、Atlasマンツーマン英会話Rはすでに単なるマンツーマン英会話という業務を大きく超えて、さまざまなジャンルに対応している複合企業体なのである。

「言葉は文化です。その言葉が意味している文化が理解できなければ、文字上のあるには発音上だけの言葉を覚えても、あまり意味はないのです」

日本人がもっとも誤解しがちなのはその点だと思う。言葉はできればそれにこしたことはないが、万が一、言葉が話せないとしても、通訳を雇うとか翻訳してもらうとかなど、意志疎通の方法はいくらでもある。外国人とのコミュニケーションをとることの本来の目的は、相互の文化背景を理解し合うことであり、お互いの文化を共感し合うことなのだ。

「将来的に、Atlasは、言葉の背景にある大衆文化と伝統文化の紹介や文化融合のための場所、いってみればクロス・カルチャーの場という機能を作っていきたいのです。文化に対する興味はまだまだ予想できないものがあります。特に韓国(韓流)と中国文化についてはどうなるかわかりません」

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