誰だって最初は初心者で、例えば語学カウンセラーに挑戦する人はほとんど未経験者です。何もわからなくて当然であり、むしろやってみなければわかりません。 誰でも何かに挑戦するときは緊張し、はじめてのことに不安を持つものです。現在のスタッフたちの多くは最初、生徒に話しかける時ですら緊張していました。彼ら・彼女らもはじめて海外旅行や留学に行った時は、右も左もわからず、それこそ右往左往していたはずです。
長い人生の中で、人はたくさんのはじめてに出会います。今日は人生ではじめて山を登るかもしれませんし、明日はじめて台風の目を目撃するかもしれません。どこにでもはじめての経験は転がっていて、はじめてを経験するとき、誰もが初心者だということです。
はじめてのことに挑戦するとき、その人は未経験者です。やったことがないからこそ挑戦と言うのは考えてみれば当たり前のことです。ここで言う挑戦とは、新しい記録などに立ち向かうという意味です。
「新しいことをはじめよう」「やってみよう」と思う時、人はみんな未経験者で初心者です。挑戦する人がみんな未経験者だと思えば、私自身が20年ほど前に日本で語学スクール立ち上げに経験のない初心者であったことは当然であって、やったことがないからできないなんてなかったわけです。やったことがないからやったわけです。
毎日のように出会うはじめてに対して、わたしたちはみんな初心者です。何にもわからないし、判断する経験も知識もありません。初心者なんだから当たり前です。しかし、だからこそ初心者と言える期間だけは社会的に無敵になります。なぜなら、いくら失敗しても初心者なのだから当然で、見当違いなことしても未経験者なのだから仕方がないわけです。そうやって失敗を受け入れやすく、人にも聞きやすいのが無敵だという理由です。
周りを見ていると、とにかく入念な下調べや隙のない準備などと勧める人が多いですが、せっかく初心者という盾があるのだから、使えば良いわけです。最初から完璧を求めてもできるわけがありません。初心者で未経験者だから許される失敗は、初心者で未経験者であるうちにやるべきです。
経験は蓄積されていきます。しかし、先入観なし経験なしのはじめてはたったの1回だけです。初心者期間もあっという間に過ぎていってしまいます。最初から逃げ腰では得るものも得られません。なぜなら、スポンジみたく柔らかい頭にしないと、いざ知識や経験、考え方ややり方を吸収しようとした時にまるで役に立たないからです。
やったことないからできないのではありません。むしろやったことがないから挑戦できるという考えを持つべきです。挑戦するのであれば、誰もが初心者で未経験なので、そこに失敗やリスクを考えてても仕方がありません。
なぜなら、失敗する前提で挑戦するのだから、そもそもリスクがあって当然です。初心者なのに完璧を求め、未経験者なのにリスク管理などできるわけがありません。好きなことを仕事にすると決めるのなら特にそう思います。まずは挑戦者になることです。どうせ未経験です。
初心者のくせに無難にうまくやろう、などというのは素人初心者です。プロ初心者は、はじめての経験を大切にして、行動して、吸収します。未経験者が挑戦するのだから、見通し不透明で当たり前です。そこで躊躇していては挑戦者になるさえできないのです。